カテゴリー:NPO法人わぴねす / インドワークキャンプ団体namaste!
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今回のブログでは、ハンセン病コロニーに住む人々がいったいどのような衛生状態で生活をしているのかについてお伝えしたいと思います。
インドといえば、「不衛生」といったようなイメージをお持ちの方も少なくないのではないかと思います。
近年はインド政府も公衆衛生の改善に力を入れていますが、日本に住む私たちから見れば、都市部でもいまだに衛生状態が良いとは言えないでしょう。
特に、都市から離れた農村部にあるハンセン病コロニーの衛生状態は、非常に劣悪であると言わざるを得ません。
トイレがある家庭は非常に少なく、ほとんどの人がコロニー内および周辺の池や空き地で用を足しています。
ゴミも、その辺の空き地に捨てたり燃やしたりして処理をするのみです。各家庭には水道がないため、ほとんどの人は共用の井戸やハンドポンプを使用しており、住民はみなここで手洗い、食器洗い、水浴びなどをしています。
料理をする際も、野外や地べたで食材を切ったり調理をすることが多く、衛生的ではありません。
このようなところから感染が広がらないようにするためにも、石鹸を使用した手洗いが非常に重要になってきます。
また、コロニーに住む人々の栄養状態も深刻です。
彼らは普段から大量のコメやイモが中心の偏った食事をとっており、慢性的な栄養不足状態にあります。
さらに現在はロックダウンの影響で収入が激減したせいで、これまで以上に野菜やタンパク源のない炭水化物中心の食事になってしまっています。
このような状態では病気や感染症に対する免疫力も下がってしまいます。
加えて、住民が感染症やその予防に関する知識をあまり持っていないことも、非常に大きな問題です。
現在インドでは、都市部で始まったコロナウイルス感染症の流行が農村部にまで拡大しつつあり、ハンセン病コロニーにも危険が迫っている状況です。
もし、衛生・栄養状態が悪く、高度な医療機関へのアクセスもない彼らが流行に巻き込まれれば、大きな被害が出てしまうことでしょう。
そんな彼らの生活を少しでも手助けするとともに、感染のリスクを軽減できるよう、サポートを続けてまいります。
これからも応援よろしくお願いいたします。