こんにちは、やぎです。
私は一昨日まで少しコルカタにいました。
久しぶりにACがついている列車に乗ったのですが、冬でもやっぱりACがついていて、すごく寒いです。
インド人も長袖のシャツやジャケットを着たり、マフラーをつけているので寒いと思うのですが、、。
不思議です。
(現在西ベンガル各地やコルカタにて大規模なデモが行われていますが、インドにいる理事や職員、インターン生は無事です。)
岐阜大学から学生交換プログラムでインドの大学に来ていた日本人大学生が、ホステルの部屋で首吊り自殺をしたという記事です。
この記事が出たのは11月23日。同じ大学生、そして現場も自分が今暮らしているインドということで、衝撃を受けました。
遺体が発見されたのは、11月22日。
彼が帰国するのは11月30日だったそうです。
部屋からは遺書が見つからず、結局真相はわかりません。
ご冥福をお祈りします。
医学誌「The Lancet」によると2012年の調査では、インド全土における2010年の自殺者数は男性115,000人、女性72,000人の、合計187,000人にも上るとのこと。
インドの2010年の人口は13億人なので、
割合としては0.014%と微量。
なんせ人口が多いですからね、、。
しかしこの年間18万人にも上る自殺者数は、WHOも危惧している問題です。
なぜかというと、世界における年間の自殺者数は800,000人、
つまりそのうちの23%がインドでの自殺だからです。
またインド国内では、貧困層が多い南インドでの自殺率が高いそうで、特に南東部に位置するタミル・ナードゥ州、アンドラ・プラデシュ州、南西部のカルナータカ州、ケララ州は全人口の22%を占めますが、これら州の自殺者は男性が全体の42%、女性が同40%を占めています。
一方、首都デリーの自殺率はインド内で最も低かったようです。
(出典:https://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=719745
1位:家族の問題
2位:病気
3位:結婚にまつわる問題
1位の家族の問題とは、結婚や借金などを除く問題のようです。
家庭内暴力や虐待などでしょうか。
2位の「病気」という原因は、はっきりとはわかりませんが、治療費が払えない、家族に迷惑をかけられないといったような原因から自殺に追いやられるのではないのかと思います。
特に貧困層で自殺率が高いため、このような推測ができるかと。
3位の「結婚にまつわる問題」は、
・結婚が成立しないこと
・女性の持参金問題
・不倫
・離婚
というような問題です。
女性の持参金って、、?
女性が結婚する際に、相手の家にお金などを持っていくことをインドではダヘーズと言います。元々は、一般的に上位カーストの富裕層の習慣であり、独立後のインド社会全体に根付いた理由として、平等な財産権を与えられていない女性に対し、実家が財産分与として多額の金品を与えたということからインド全土に広まりました。
花嫁の家族が所来の花婿の家族の要求に見合う充分なダヘーズを支度できない場合には、花嫁は花婿の家族から冷酷な扱いを受けたり、最悪死に追いやられます。このような状況を引き起こした要因の一つとしてダヘーズがあげられます。
(出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダヘーズ)
このような問題によって、人々は以下の方法で自殺を計ります。
1位:服毒(33%)
2位:首吊り(26%)
3位:体に火を付ける(9%)
服毒の際は、農薬によるものが一番多いようです。
インドに住んでいて、あまり自殺の話題を聞いたことがなかったため、今回の日本人学生の記事を見てインドの自殺について調べてみて、その数字の大きさにびっくりしました。
日本でも自殺率の高さは問題となっていますが、インドと日本ではその理由が違いましたね。
さて、最近西ベンガルやデリーでは、ムスリムの市民権が認められないような内容の新しい市民権改正法案の施行を巡ってデモが各地で相次ぎ、バスの爆破や道路の封鎖、通信制限がされています。
観光の際にはお気をつけください。