カテゴリー:インターン生日記 / インドあれこれ / リサーチ事業
こんにちは、やぎです。
最近はインドも寒くなってきました。
冬には靴下やダウンがないと過ごせないよと言われてはいたのですが、10月にはまだそんなに寒くならないだろうと思い、日本から荷物を送ってもらったのはつい最近です。
11月の半ばには着くといいな、、。
こたつが恋しい日々です。
さて、先週ご紹介したナバジバンプールに引き続き、先日ガルベタコロニーにてリサーチを行ってきました!
ガルベタコロニーの紹介と共に、そこで気づいたことを少し報告します!
正式名称:Garhbeta Gandhi Leprosy Colony
場所:インドのウエストベンガル州、バンクラ県、ガルベタ駅から徒歩10分
人口:21世帯、84人
宗教:53%がイスラム教徒、それ以外はヒンドゥー教徒
創立年:1974年
居住環境:全て土でできた家、ボロボロのものが多く、屋根はビニールなどで覆われている。
就労状況:他のコロニーよりも途中で学校を辞めて働いたり、家にいたりすることが多い。また収入の低いメイドや物乞いをして生計を立てている人も多い。
教育状況:途中で学校を辞める子供が多い。
差別状況:以前はチャイ屋さんに自分のコップを持参していかなければならなかった。(チャイ屋さんのコップを使わせてもらえなかった。普通は同じコップを洗って何度も使います)
今も村の外で「あなたはハンセン病コロニー出身でしょ」と言われる。
現在ガルベタコロニーは鉄道会社の持つ土地に無断で住んでいます。
ハンセン病コロニーでは多い、定着村という形でできたコロニーです。
そのため、いつ追い出されるかわからない状況です。
実はガルベタコロニーの人々、21世帯中12世帯は他の土地の権利書を持っています。
しかし、その土地の周りに住むヒンドゥー教徒にその土地に住むことを拒まれています。
そればかりか、コロニーの人々の作った家を壊したり、土地の権利を持っていないのに自分たちの家を建てようとしています。
もちろん土地の権利を持っているのはコロニーの人々ですから、政府が反対するヒンドゥー教徒を取り締まっています。
怖いですね。
実はガルベタコロニーにある家は全て土で作られており、ほとんどが穴が空いていたり土がはがれているなどボロボロの状態です。
ほとんどの家で、雨を凌ぐためにビニールが使われていました。
また中には家の骨組みだけ竹で作り、壁は布やビニールのみという家も。
ガルベタコロニーには、トイレがありません。
モディ首相は先日のガンディー生誕日に「野外排泄は無くなった」と宣言しましたが、
そんなことはありません。
現にガルベタコロニーにはトイレが一つもありませんから。
そのためガルベタコロニーの人は野外排泄をします。
雨季になると排水設備のないこのコロニーは川のようになるため、衛生環境がとても悪いのです。
また3才以下の子供達は下着を身につけていない印象もありました。
実際、この村では結核の患者がいたりと衛生環境の悪さゆえに流行る病に感染している人がいました。
ここまで四つの問題を挙げましたが、もちろん全てのハンセン病コロニーがこのような問題を抱えているわけではありません。
ガルベタコロニーは、私が見てきた中でも特に状況の悪いコロニーでした。
しかしそんなガルベタコロニー、
他のコロニーに比べて、村人たちは初対面でもとても優しく接してくれました!
一緒にチャイを飲んだり、キュウリをもらったり、
擦ると音の鳴るおもちゃで笑いあったりと、楽しい時間が過ごせました!
最初にコロニーに行った時の村人の反応は、やはりコロニーごとで違います。
ガルベタコロニーは、温かい雰囲気のコロニーでした!!
次のリサーチはまたまた初めていく「タンティゲリアコロニー」です!
頑張っていきたいと思います!
またの報告をお楽しみに!!