カテゴリー:インターン生日記 / チャクドラハンセン病コロニー / ワークキャンプ事業部
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みなさんこんにちは、わたなべです。
先日はワークキャンプ中の生活@ビシュナプールコロニーの記事を書きましたが、実は私は他のコロニーでのワークキャンプにも参加したことがあります。
そのコロニーは、「チャクドラ(Chakdola)ハンセン病コロニー」です。
わぴねすがワークキャンプを行っている3つのコロニーの中では一番最近活動を始めたコロニーで、2018年3月(つまり1年ほど前)から活動をしています。
3つのコロニーの中でも1番小規模なコロニーです。
そして、一番状況が深刻なコロニーでもあります。
今回の記事ではそんなチャクドラコロニーの紹介をしたいと思います!
*チャクドラコロニーって?
場所:西ベンガル州ボルドワン県チャクドラ地域
アクセス:コルカタから列車で約3時間かけてアサンソルという都市まで行き、そこからバスで約1時間
人口:約50人(16世帯)
チャクドラコロニーはとても小さいコロニーで、キャンパーがいつも泊まっている部屋から村の全体が見渡せてしまうほどです。
村の周りにはレンガ工場がたくさんあり、コロニーの男性たちも多くの人がレンガ工場で働いています。
人口も少なく穏やかな人たちが多いので、とてものどかで居心地のいい村です。村に行くたび、時間がゆっくり流れているような雰囲気を感じます。
私がキャンプに参加した際は、朝早く(5時とか6時)に起きて村を散歩したり、村人のお家にお邪魔してチャイをごちそうになったり、日本ではしないような時間の過ごし方ができて、とてもいい時間だなあと感じたことを思い出します。
そんなチャクドラコロニーのシニアリーダーは、こちらのShamaln Rayさん。
そしてこちらがヤングリーダーのPappu Coalさんです。
もうひとり、ぜひ紹介したい村人がこの方。
村想いの心優しい青年、Jisu Marandi(ジスー)くんです。
彼はもともと学校に通っていましたが、母親や祖父母が物乞いをしないで済むようにと、学校をドロップアウトし現在は村近くの工場で働いています。
とても家族思いのジスーくんですが、その優しさは他の村人にも向けられていて、日頃からコロニーに住む人々の世話や手助けをしています。
そんな村想いのジスー君はキャンパーのこともたくさん助けてくれます。キャンパーはみんな彼のことが大好きです!!
このように、チャクドラコロニーはとても素敵な村です。
しかし悲しいことに、村は非常に多くの問題を抱えています。
村にある家屋のほとんどが雨漏りをしていて壁もボロボロ。
女性や高齢者の中には物乞いをしている村人もおり、その収入は非常に少ないです。レンガ工場での季節労働も、収入が安定しません。
村の大人たちは教育を受けていないため、字が読めるのは子供たちだけです。
さらに、近隣住民や職場の同僚からの差別も、いまだに日常的に存在しています。
しかしコロニーの人々は、このような状況の中でも毎日懸命に生きていて、私たちが村にいるときにはいつでも気遣ってくれます。
「あなたたちが来てくれるだけで嬉しい」といって、楽しそうにおしゃべりをしてくれます。
そんな優しく温かい村人のためにも、彼らに寄り添い、一緒に前に進んでいけるような活動をしていければいいなと思っています。
そして今年の3月、活動を始めて早1年。
ついにチャクドラコロニーでも初めてのワークが行われました!
キャンパーはすでに日本に帰国していますが、実は現在もワークは進行中です。
今回行っているワークは、村の中でも1番悪い状況にあった家屋1軒の新築です。
元の家の壁には大きなひびが入っており、崩れてもおかしくはないのでは…?というくらい悲惨な状況でした。
このワークが終われば、新しい家で、家が崩れるかもしれないという恐怖心におびえることなく生活をすることができるようになります。
今回は1家屋のみを対象としたワークでしたが、今後は順次全ての家屋の修繕を行っていく予定です。
まだ先は長そうですが、コロニーの人全員が安心して住める家屋に住むことができる日が、そして、コロニーの抱える問題が解決される日が少しでも早く来るように、活動に励んでいきたいですね!
実は私、3月に渡航して以来、まだチャクドラコロニーには行けていません(泣)
5月の中旬くらいにやっっっっとコロニーに行けそうなので、村人に会えるのがすごく待ち遠しいです!!!
チャクドラコロニーで活動を始めることになった経緯もあわせて読んでみてくださいね↓