新たなコロニーで活動を開始しました!〜インドの村でNGO活動やってます〜

カテゴリー:ワークキャンプ事業部

こんにちは、かじこです。

みなさんお元気ですか?

 

 

私は今、学生メンバーたちと共に、新たなハンセン病コロニーで活動を始動すべく、ウエストベンガル州のボルドワン県に来ています。

 

 

これまで主に2つのコロニーでワークキャンプ事業や就労支援事業を展開してきましたが、この度、状況のひどいコロニーでも活動を始めようということで、今回の渡航では、以前にもお伝えしたように、ボラコールコロニーという村で、リサーチキャンプを行う予定でした。

 

 

そのために、半年前から、政府に手紙を書いたり、ウエストベンガル州のハンセン病コロニーリーダーたちが所属する自助組織、サラバングラクストコッラムサミッティ(SBKKS)の理事たちと話し合いをしてきました。

 

 

しかし…

悲しいことに、ボラコールコロニーで活動することができなくなりました。

 

 

そもそもボラコールコロニーは、政府所有の空き地にハンセン病快復者とその家族が移り住みできた定着村と呼ばれるものです。そのため、誰かと土地の取り合いになったり、政府から出て行けと言われたら去らざるを得ない状況が起きる可能性もあります。そんな状況から脱却するために、私達も、土地の所有権を政府から譲り受けたり、別の空き地をもらえないか交渉を進めているところでした。

 

 

しかしながら、つい最近知ったことなのですが、数年前から現地の良くない人々と土地についての抗争が勃発していたそうなのです。ここ1年くらいは彼らがコロニーの人々側に謝罪する形で終結していたのですが、もうすぐボラコール活動メンバーがインドに到着するぞ!という段になって、コロニーの子供が一人彼らに殺されるという事件が起きました。

 

 

コロニーの人々も別のコロニーに移住するなど、治安が非常に不安定なため、私たちが現地で活動することはおろか、もはやボラコールコロニーが消滅することも起こり得る状態になってしまったのです。

 

 

現在は残り約10家族が未だにボラコールに住んでおり、日々不安な気持ちで暮らしています。SBKKSは、10家族全てを受け入れられるほどのキャパシティを持っている他のコロニーがないため、数家族ずつ分担して、複数のコロニーで受け入れる体制を整え、残っている家族に移住することを提案しています。

 

 

わぴねすとしても、どのコロニーも受け入れるキャパシティが大してないことは分かっているので、今後もSBKKSの協力のもと、政府からどこかの土地を譲り受け、そこにあぶれてしまっている人が住めるような環境を作っていきたいと思っています。

 

 

…ということで、突然のことにこれまで立ててきた計画が全ておじゃんになってしまった私達。そのため、新たに、特に総合的に状態の悪いコロニーを複数回ってそのうちの一つを選び、そこで本格的なリサーチを行うこととしました。

 

 

詳しく言うと、

 

①SBKKSの理事長らと話し合い、ウエストベンガル州にあるコロニーの内、特に状態の悪いコロニーをリストアップしてもらう

②話し合いの結果、Raniganj, Ukhra, Chakdolaの3つのコロニーが浮上

③3つのコロニーにて、各コロニーが抱える問題や、全体的な、総合的な状況を把握する為のリサーチを行う

④メンバーで話し合い、今後活動を行うコロニーを1つ選ぶ

 

という流れです。

 

 

そして、選んだのは、「Chakdola」ハンセン病コロニー

 

 

 

 

世帯数が16、人口は約45人ととても小規模なコロニーですが、数日ホームビジットを兼ねたリサーチを行っただけでも、大変な状況であることがあることが分かってきています。

 

 

外からの差別

コロニーの人々間にある、後遺症を抱えた回復者に対する差別

他のコロニーと比べても圧倒的な貧しさ

 

 

井戸のリサーチを行うnamasteメンバー

 

 

そんななかでも一番目を瞠ってしまうのは、涙が何だか出てきそうになるのは、そんな大変な状況でも日々懸命に生きる彼らの姿です。

 

 

沢山お伝えしたいことがありますが、まだリサーチの途中という事と、書くととてつもなく長くなってしまうこともあって今日はここまでにします。

 

また次回、楽しみにしていてください~!

 

 

コロニーの人々とnamaste!メンバー