NPO法人の理事ってインドでどんなことしてるの?〜TOTOレンタル事業編〜

カテゴリー:NPO法人わぴねす / 就労支援事業部

こんにちは、わぴねす理事の檜山です。

 

インターン生がワークキャンプに参加したりとバタバタしているため多めの露出になっています。

 

わぴねすの運営にがっつり関わりながら3年間ほど経ちましたが、

 

「インドでNPO法人やってるよ!」

 

っていうと

 

「へー!(なにやってるのかよくわかんない・・・)」

 

っていう反応が多いので、本日はわぴねす理事は現場でこんなことやってますっていうのをお伝えできればと思います。

 

目次

NPO法人わぴねすのお仕事

NPO法人の理事って具体的に何やってるの?就労支援〜①TOTOレンタル事業〜

 

NPO法人わぴねすのお仕事

まずそもそも私たちわぴねすのお仕事なんですが、

 

簡単にいうと「インドハンセン病コロニーの人々の生活をサポートすること」と言ってしまって良いのかなと思っています。

 

ここでいう「生活」とは「人生」と読み替えていただいても大丈夫です。

 

そのため衣食住のみならず、それらを作り出した根本の原因である「ハンセン病に対する周囲からの偏見や差別」に対してもアプローチしています。

 

ハンセン病に関する問題については詳しくはこちらをご覧下さい

 

具体的に現在力を入れている事業は以下の通りです。

 

ワークキャンプ事業

→インドのハンセン病コロニーに2週間ほど滞在しながらインフラ整備や差別問題にアプローチ。

 

ワークキャンプ参加者のメインは日本の大学生ですが、年に一回程度、社会人を対象としたキャンプも実施しています。

 

就労支援事業

→ハンセン病コロニーの人が収入を得られるようになるためのサポート

 

①TOTOレンタル②マイクロローン③きのこ栽培の3つの事業を実施しています。

 

私、檜山は就労支援事業の担当のため、就労支援事業の統括をメインに行なっています。

 

NPO法人の理事って具体的に何やってるの?就労支援事業〜①TOTOレンタル事業〜
 

それでは具体的に現場でどのようなことをやっているかということなのですが、日によってだいぶ違うので事業別にご紹介したいと思います。

 

①就労支援〜TOTOレンタル事業〜

TOTO(と呼ばれる電動3輪自動車)をコロニーの人々へレンタルしている事業です。

 

この事業における業務は

⑴すでに貸し出している人々からレンタル料金の回収、TOTOの管理などを行う

⑵新たにTOTOを貸し出す人を探す

⑶資金調達

 

以上3つの仕事があります。

 

⑴すでに貸し出している人々からレンタル料金の回収、TOTOの管理などを行う

メイン業務はレンタル料金の回収です。

基本的に現地で雇っている女性スタッフに毎週コロニーを訪問し、レンタル料金を回収してくれています。毎回ではないですが時間があるときは自分もついていき、ドライバーさんに収入状況やトラブルなどがないかを聞きます。

 

女性スタッフだけだと問題が起きていてもこちらまで上がってこない場合がありますからね。現地にいるメリットを生かしてできる限り直接会って、信頼関係を築くようにしています。(ベンガル語もっと勉強しないと・・・)

 

(レンタル代を回収している様子)

 

現在、バッテリーのトラブルやこの事業をやっているビシュナプールコロニーで結核が流行っていること、色々な理由でちゃんと料金を払わない人がいたりするなど、レンタル料金の回収が少し遅れています。

 

お金を貸し出すローン事業よりこちらの方がスムーズに事業を進められるかなと思ったのですが。。。

 

ローン事業を行っているコロニーは元々働く習慣が出来ていますが、そこに比べるとビシュナプールコロニーではまだ物乞いの人がいたり、働いていない人がいたりと、環境も大分違うのでそこら辺も影響しているのでしょうか?

 

ルールを守るという意識がビシュナプールの人々の方が少し希薄な気がします。

 

ここら辺の問題に関しては、今現地にいるインターン生と共に運用ルールを厳格化するなどを検討しています。新規事業ですし、スムーズな運用が出来るように色々と調整が必要ですね。

 

⑵新たにTOTOを貸し出す人を探す

ハンセン病コロニーを実際に訪問、ヒアリングを行い、村人からのニーズがあるのかどうかを調査します。また周辺のTOTOドライバーにもヒアリングを行い、1日の収入などを調べます。

 

実はこの調査が意外に難しくて、一度レンタルしたいといっても契約直前で「レンタル料を下げてくれ」「やっぱり借りない」などと言われる可能性(というか、言われた実績)があるので事前調査や話し合いは何回もしつこいくらいに行います。

 

角度を変えていろんな人から話を聞かないと本当のことがわからないというのはインドあるあるなのではないでしょうか。

 

それでも直前になって色々いう人は出てくるんですけどね・・・(泣)

 

そのため「このレンタル料でコロニーの人々が稼げる」というのをしっかりと把握することが大事です。無闇にレンタル料を下げて、事業が回らなくなってしまったら大変ですし。

 

 

⑶資金調達

いわずもがな、お金がないとTOTOを購入出来ません。現在は助成金をいただいて、TOTOの購入資金に充てています。そのため、活用できる助成金を探したり、申請したりといったことを随時行なっています。

 

現在は助成金のみでこの事業を運営していますが、皆様の寄付金でTOTOの購入ができる日も近いかも?!

 

TOTOを現地の人に送りたいという方はSUPPORT THEM ページからのご支援もしくはお問い合わせからご連絡いただけますと幸いです。

 

次回はマイクロローン事業編です!

 

 

 

TOTO事業についてはコチラのブログもあわせてお読みください!

収入が3倍に?!TOTOレンタル事業をインドハンセン病コロニーでスタート!

 

TOTO事業の近況報告!なんと収入は倍どころではなかった!!やぎ(インドインターン日記 vol.47)

 

 

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