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【基本情報】
名前:Subhadra Soren
年齢:68歳
家族:なし
住んでいるところ:ビシュナプールハンセン病コロニー
通称「スミタ」。ビシュナプールコロニーで1人暮らしをしていますが、いつもニコニコ笑顔が素敵なおばあちゃんです。以前はヤギを何頭も飼っていて、毎日近くの空き地に放牧しに行っていました。とても可愛がっており、夜は家の中にヤギを入れて寝ていたほどです。
(家の中で子ヤギを抱えながらスミタの家でお喋りしてた時の様子)
【インタビュー本文】
ー久しぶり!!
ー元気だった?体調悪くしていない?
久しぶりだね~!今、頭に腫瘍があって少し痛いから病院に行って薬もらったりしているよ。
ーそうなんだ、、無理しないで、もし何か困ったことがあったらいつでも連絡してね。
ー今日はスミタの昔の話を聞きたいんだけど・・・
スミタって小さい頃はどこに住んでいたの?ビシュナプール?
ビハール州にあるジョルディヤっていうところに住んでいたよ。ここから12時間位かかるかな?
ーいつ頃、ビシュナプールコロニーに来たの??
小さい頃にハンセン病にかかったんだ。今も覚えているんだけど、庭で遊んでいたら急に車が来て、病院に連れてかれたの。しかもたった一人で。とても怖かったから車の中でずっと泣いてたよ。数日後に叔母がきてくれて身の回りの世話をしてくれたんだけど、それまで一人だったからいつも泣いてた。
数か月後に家族が面会に来たんだけど、「今頃きたの?とてもこわかった。もし私が死んじゃったらどうするつもりだったの?」と言って、凄い泣いたのを覚えてるよ。それでお医者さんと一緒に1日だけ家に帰ったんだ。ただ、車から出ちゃいけないって言われたから家とか村を見るだけだったね。
結局2年くらい病院にいたかな?
ー病院では何が嫌だった?
一人でさみしいのはもちろんだけど、薬とか注射とかが嫌すぎて一回病院から逃げたこともあるよ。数時間後に見つかって連れ戻されちゃったけどね。
ー病院を退院したあとは?すぐビシュナプールコロニーに来たの?
ビシュナプールコロニーの人と勝手に結婚が決められていたんだよね。10歳位の時かな?親戚の家に行くと言われて、その人の家に連れていかれたの。お父さん位の年齢で、よくお酒を飲んでて、酔っぱらうと叩かれたりしたから嫌だった。
ーそんなに年上の人だったんだね。旦那さんはもう亡くなっているって前聞いたけど、子どもはいなかったの?
娘がいたんだけど産まれてすぐ病気で死んじゃったの。
ーそうだったんだね。。。。
(夫との唯一の写真を見せてくれた時のスミタ)
ースミタの小さい頃はどんな感じだったの?家族とかについても教えて!
家族は両親とお父さんの妹、私、私の妹。お父さんが石炭工場で働いていたんだけど、そこを辞めてからは両親ともに日雇い労働していたよ。私も縫物とか掃除、洗濯とか政府関係の仕事をしていたね。
ー昔の話を色々と聞かせてくれてありがとう!
ー2011年から日本人がコロニーにきているけど何か日本人との想い出とかあるかな?
だいすけ(本記事のインタビュワー)が一番最初に来た時、シャワーを浴びるための井戸の使い方を知らなかったから教えてあげたのを覚えてるよ!
ーそんなこともあったねー!
ースミタには日本に戻るときに「帰りの電車の中で食べな」って言われてバナナをもらったことを覚えてるよ。長時間ありがとうね!また会えるのを楽しみにしてるよ!
またコロニーに遊びにきてね。待ってるよ。
(以前、わぴねすが実施したキノコ栽培プロジェクトにも参加)