みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。
最近、ひじきの煮物をつくりました。日本では作ったこともありませんでしたが、案外美味しくできて感動しました。
正直日本にいるときよりもインドにいるときのほうがきちんと自炊をしているし、色々な料理を作っている気がします。
そんなことはさておき今回は、日本にはないインド独特の文化を紹介します。
それは「左手」の扱い方です。
実はインドでは、左手は不浄なものだとする考え方があります。
これは、宗教的な理由によるものだとされており、この考え方が生活様式にも浸透しているんです。
そのためインドには、ある決まった動作や行為はどちらかの手でしかしない、というようなマナーが存在します。
実はインドにあるトイレの多くには、トイレットペーパーが備え付けられていません。
「え、じゃあどうやって用を足した後お尻を拭くの?」という疑問が出てくると思いますが、答えは「手を使う」です。
日本人からしたらちょっと信じられない習慣かもしれませんね。
インドのトイレでは、便器のすぐ横に小さな蛇口がついていてそこに手桶が用意してあったり、トイレシャワーがついていたりします。
それを使って水をかけながら、手でお尻を拭く(というよりも洗う)んです。
その際に使用するのが、不浄だとされている「左手」です。
排泄物にはどうしても「穢れ」や「不浄」といったイメージが伴うため、絶対に左手を使うようにしているんですね。
逆に右手を使ってする日常行為が、食事です。
インドではフォークやスプーンを使わずに手で食事をする文化がありますが、この際には不浄とされる左手は使いません。
ライスとカレーを皿の上で混ぜたり、ナンやチャパティをちぎったり、食べ物を口に運んだりするときには必ず右手を使っています。
私の周りのインド人を見ている限りでは、みなさん食事の際には左手を使っていません。
器用に右手だけを使って食事をしています。
では、私たち日本人はどうしているのかというと、基本的には彼らと同じように右手を使って食べるようにしています。
しかし私たちは素手での食事になれていないため、どうしても不便なときもあります。
そういうときには、左手も使って食べています。
今まで食事の最中左手を使った際に周りのインド人に嫌な顔をされたことはありませんが、「郷に入っては郷に従え」とも言いますし、できる範囲で右手を使う努力は必要だと思っています。
また最近では、インド料理以外を食べるときや少し高級なレストランでは、インド人も手ではなくフォークやスプーンを使う場面も見受けられます。
コルカタに住む若い学生から、「手で食べるのを見られるのは少し恥ずかしい」という話も聞いたことがありますし、少しずつ習慣も変わってきているようです。
しかし今でも「左手は不浄」という考え方を多くのインド人が持っていることは事実です。
食事の際もそうですが、握手をするときや物を手渡すときも、左手を使うのではなく右手を使うのがベターですね。
今回は、日本人にはちょっとビックリのインドでの習慣や「手」に関するマナーを紹介しました。
文化をよく理解して、インドでの生活を楽しみましょう!!