インドでは感染症に注意!渡航前に受けておくべき予防接種はコレだ! わたなべ(インドインターン日記 vol.116)

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みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。

 

最近はプ―ジャ期間のため町全体で電力を大量に使用しているのか、電力の供給量が少なすぎてすぐに停電したり、ひとつのスイッチを入れると別なスイッチが切れたりと非常に不便です…(泣)

 
 
 

さて、今日の話題は「予防接種」です!

 

インドは衛生環境もあまり良くなく、日本ではあまり罹らないような病気に罹ってしまう可能性も十分にあり得るため、心配ですよね。

 

「実際、予防接種って必要なの?」「どんな種類のものを受けていけばいいの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 
 
 

ということで今回は、これまでの私の経験や知識を踏まえて、インドに渡航する際に受けておくべき予防接種について解説していきたいと思います。

 

とはいえ私は専門家ではないので、あくまでも参考程度にお考え下さい。

 

特に長期滞在を予定している方は、自分の過去の接種歴なども含めて専門医に相談することをおすすめします。

 
 
 
 

国が推奨する予防接種

 

インド入国に際して、義務付けられている予防接種はありません。つまり、全く予防接種を受けていなかったとしても問題なく入国できます。

 

外務省によると、A型肝炎・B型肝炎・日本脳炎・破傷風・腸チフス・狂犬病のワクチンの接種が推奨されています。

 

ちなみに、インドではデング熱に罹る可能性もありますが、デング熱には有効なワクチンがないため、蚊に刺されないようにするのが一番の予防方法です。

 

マラリアは予防のためにワクチンではなく抗マラリア薬の予防内服が有効ですが、100%予防できるわけではなく、人によっては副作用が出る可能性もあるため注意が必要です。

 

また、コレラについては予防接種を受けることが可能ですが、予防効果はさほど高くなく、50%程度だといわれています。

 
 
 

予防接種を受けたほうがいい人

 

インドに渡航する際に全ての予防接種を受けておくに越したことはありませんが、全部受けるとするとそれなりにお金がかかってしいます…。

 

しかし、予防接種の費用をケチって自分の命を危険にさらすのでは意味がありませんよね。

 

以下のような人は、渡航前に予防接種を受けておくことをおすすめします。

 
 
 

・インドに長期滞在する予定の方(留学、赴任者など)

・地方都市や農村部(田舎)を訪れる予定のある方

・ボランティア活動などで現地の人と接する機会の多い方

 
 
 

短期旅行者はどうしたらいいの?

 

先ほども言いましたが、前提として全ての予防接種を受けておくに越したことはありません。

 

しかし短期旅行者の方などは、「1週間ほどしか滞在の予定がないのに、そんなにお金をかけるのも…」と思ってしまいますよね。その気持ちもよくわかります。

 

そんな人のために、以下にどんな感染経路でそれぞれの感染症に罹るかをまとめますので、どの予防接種を受けるか決めかねている際には参考にしてみてください。

 
 
 
 

インドの都市部でも農村部でも、日常生活の中で簡単に罹る恐れがあるのが「A型肝炎」「腸チフス」です。

 

A型肝炎はウイルスに汚染された水や氷、野菜や果物、魚介類を食べることで口から感染します。

 

腸チフスは、感染した人の便や尿に汚染された水や氷、食べ物を摂取することによって感染します。

 

インドでは屋台などで食べ物を買って食べることもあると思いますが、屋台で買った食べ物や、その場でカットしてもらった生のフルーツを食べた結果これらの病気に罹ってしまうケースも少なくありません。

 

これら2つのワクチンの接種は、在インド日本国大使館のHPでも特に推奨されています。

 
 
 
 
 

「破傷風」は、ケガをした時にできた傷口に破傷風菌が入ることによって感染します。破傷風菌は土壌中に広く生息しています。

 

そのため、裸足で地面を歩いたり、知らぬ間に傷ができてそこから感染してしまうケースがあります。

 

特に、何らかの作業に従事しケガの恐れがある人、土に触れる機会があるような人は要注意ですね。

 
 
 
 

「狂犬病」は、狂犬病ウイルスに感染した哺乳類の動物に噛まれることで、その唾液に含まれるウイルスが体内に侵入し感染します。犬と名前に入っていますが、犬以外の動物からも感染するので注意が必要です。

 

狂犬病の怖いところは、「一度発症すれば、ほぼ100%死に至る」という点です。

 

日本ではすでに発生していませんが、海外では毎年狂犬病による死者がたくさん出ています。

 

特にインドは狂犬病大国とも呼ばれるほどで、たくさんの野良犬や野生動物が街中にいるので非常に危険です。

 
 
 

動物に噛まれたり、体液が体内に入った可能性がある場合は、できる限り早く暴露後接種を受ける必要があります。

 

事前にワクチンを接種している場合でも暴露後接種は必要になりますが、その回数が少なくなります。

 
 
 
 
 

「日本脳炎」は、蚊によって媒介される感染症です。重症例のうち50%が死亡するといわれています。

 

この感染症は、予防接種の他にも蚊に刺されないようにすることで予防が可能です。

 
 
 
 
 

「B型肝炎」は血液や体液を介して感染するため、患者との性行為やウイルスに汚染された医療器具の使用により感染します。

 

これまで紹介してきた感染症の中では、感染する確率は一番低いでしょう。自分で注意して生活することによって大抵の場合は防ぐことのできる感染症です。

 

しかし、インドでは病院の衛生管理も適切でないことがあります。信頼できる医療機関を受診するようにしましょう。

 
 
 
 

今回は、インド渡航者向けの予防接種について紹介してきました。

 

予防接種によりリスクを少なくすることはできますが、一番大事なのは「リスクとなるもの・行動を避ける」ことだと思います。

 

自分の身は自分で守るという意識が大切ですね。

 
 
 

また、これらの予防接種を全て受けるとなると、かなり長い期間が必要になります。

 

1度だけでなく数回接種が必要なものもありますし、予防接種を受けたからといってすぐにその効果が出ないものもあります。

 

渡航前に全ての接種を完了させ、十分に免疫を獲得するためにも、余裕をもって医療機関に相談するようにしましょう。

 
 
 
 

渡航の際には予防接種や感染症に関する情報を十分に活用して、安心安全なインド滞在にしてくださいね!

 
 
 
 
 
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