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みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。
今日のインド時間深夜、日本への帰国便に搭乗します!
日本につくのは7/1の夜。
日本に帰れるのは楽しみですが、今は正直飛行機での旅(中国経由、2回乗り換え)のことを考えるとゾッとしてしまいます(笑)
さて、そんな帰国直前の6/26,27に、今夏に開催されるリサーチキャンプの下見のため、インド西ベンガル州にあるうちの3つのハンセン病コロニーを訪問しました!
今夏開催のワークキャンプについて、その活動内容をまとめたブログがこちら。ぜひ目を通してみてくださいね!
夏キャンプに向けての準備が進んでいます! ~インドハンセン病コロニーでワークキャンプ!~ わたなべ (インドインターン日記 vol.54)
今回訪問したのは
・Nabajibanpur コロニー
・Kalyanpur コロニー
・Nimpura コロニー
の3コロニーです。
実はこれらのコロニーはまだわぴねすの誰も訪れたことがないコロニーだったので、一体どんなコロニーなのかとワクワクしていました。
実はこの3コロニーには共通点があります。
それは、規模が大きいことです。
Nabajibanpurは260世帯、Kalyanpurは300世帯、Nimpuraは250世帯の家族が暮らしています。
わぴねすが現在活動しているコロニーの中で一番規模が大きいマニプールコロニーの世帯数が250ほどなので、同程度かそれ以上ですね!
規模が大きいということは、その分子供もたくさんいるということ。
そのため3つのコロニーとも、村の中に小学校がありました。
しかし中学校以上に通っている子供たちは、村内に学校がないため村の外の学校に通っているとのこと。
外の道路は交通量が多いため、毎日自転車で通うのが危険だという問題もあるようでした。
さらに3コロニーを訪問して驚いたのが、セメント造の立派な家の多さ!
わぴねすが普段活動しているコロニーではあまり見かけないため、興奮してたくさん写真を撮ってしまいました(笑)
しかし、立派な家がある一方で、壁にヒビが入っていたり屋根がボロボロだったり、状態の良くない家屋も目立ちました。
壁に大きくヒビが入っている。
これらが意味するのは、コロニー内でも生活のクオリティに格差があるということ。
小規模なコロニーよりも、その差がはっきりと、そして大きく見えた訪問でした。
また、コロニーの規模が大きいからか、どのコロニーもインド政府から家屋の提供や水道の設置などの支援を受けていました。
特にNimpuraは他の現地NGOからの支援も受けていることもあり、公共のトイレがいくつもある、排水設備が村内についている、大きなゴミ箱が設置されており現地政府によって回収・処理がなされているなど、居住環境はかなり整備されている印象を受けました。
村内にあるゴミ箱。
排水設備。
公共のトイレ。
しかし飲み水のクオリティが悪く外から組んでくる必要がある、電気が使えない家族がいるなど、問題は残っているようでした。
そして各コロニーにおける差別状況も聞くことができました。
実はNabajibanpurとNimpuraにおいてはすでに差別はほとんどなく、村の外との関係も良好だそう。
後遺症のある快復者の方も問題なく周辺施設を利用できるようで、後遺症のあるおじいちゃんがコロニー近くのお店で普通に買い物をして談笑している様子を見ることができました。
しかし、Kalyanpurでは現在もひどい差別が残っているそうです。
聞いた中で一番驚いたのが、魚売りの話。
コロニー内にある池でとれた魚は、マーケットに持って行っても誰も買ってくれない。
それどころか、魚売りがコロニーに魚を売りに来て、売れ残った魚を再度マーケットで売ろうとしてもやはり誰も買おうとしない。
Kalyanpur コロニー周辺ではハンセン病に対するスティグマがいまだに強く残っており、このほかにも様々な差別があるそうです。
このように今回の訪問では、簡単なコロニーの基本情報や差別状況について知ることができました。
今後はこの訪問で得られた情報をもとに、リサーチキャンプを実施するコロニーを決めていきます。
今回の訪問ではそれぞれのコロニーに滞在できた時間は2~3時間だけでしたが、キャンプ中に村で生活し、リサーチによってさらに詳しく村や村人のことを知れるのが非常に楽しみです!