先日に引き続き、こんにちは。
理事の檜山です。
やっとわぴねすの確定申告が終わり、税金も支払い終わったので会計担当としてはひと段落って感じです。
毎年この時期はデスクワークだらけで嫌になっちゃいます。
今回は今年から始めたマイクロローン事業について事業開始までの経緯などをお話しようと思います。
昨日のブログでもチラッと触れましたが、
元々理事就任当初からやりたかった事業なのでやっと開始できて嬉しい限りです。
目次
マイクロローン事業とは日本語にすると「少額融資事業」というものになります。
その名の通り、少額での融資(ローン)を提供する事業です。
世界には事業を始めたくても資金がない
or
借りれるところがない
という理由のため事業を始められない人が数多くいます。
そういった方々に対して、小規模のローンを提供し、
事業を始めてもらうというのがマイクロローン事業です。
少し前に日本にも進出した「グラミン銀行」が有名ですね。
わぴねすはインドハンセン病コロニーのために活動しているので、ハンセン病コロニーの人々へ事業資金を貸し出しています。
回収した元本と利息は他のコロニーの人々のために使われます。
コロニーの人々が頑張って稼ぐことで他のコロニーの人々が助かるという仕組みです。
元々私、檜山がわぴねすの理事に就任する際に「コロニーの人々のためになり、事業としても成り立つ、マイクロファイナンス」を始めたいと思っていました。
中々実施できなかったのですが、昨年(2018年)の春頃、ピアルドバコロニーというコロニーを訪れたことがきっかけで事業が動き出しました。
このコロニーの人々は物乞いをせずに、皆何かしらの仕事をして働いています。
主に政府の農地での仕事ですが、他にも養鶏や乳牛の育成などなど。
(養鶏事業を営んでいるArupさん)
特に養鶏の仕組みは面白く、企業と提携して「雛から鶏まで育てる代行業」みたいな形で行なっていました。
つまり、企業から雛や餌など養鶏に必要なものを提供してもらう代わりに、育った鶏は安くその企業に販売するということです。
万が一、雛が全滅してしまってもまた企業からひなを提供してもらえます。
そのためリスクがほとんどない事業と言えます。
もちろん全滅したら売上は立たないのでタダ働きになってしまいますが。
良いことづくめの養鶏事業ですが、養鶏小屋だけは自分たちで作らないといけません。
そして、その資金を高利貸しから借りているという実態がわかりました。
また新しく養鶏事業を始めたくてもお金がないため、養鶏小屋を立てられないという人もいました。
そこで、わぴねすから事業資金として、お金を貸し出すことを決めたのがマイクロローン事業の始まりです。
この養鶏のようなリスクが少ないビジネスかつ、他にもすでに収入があるピアルドバコロニーでなら貸し倒れのリスクが低いと思えました。
この事業を始めることが出来た大きな要因の一つです。
2019年1月から開始したこの事業ですが、
これまで約220万円、16件のローンを実施しました。
お金を借りたコロニーの人々はすでに事業を始めており、
月収が2-3倍ほどになっている人もいます。
素晴らしいスタートですね。
現在はマイクロローン事業はピアルドバコロニーでしか実施していません。
今後拡大していきたいとは考えていますが、システム的なところがまだ整っていないので、まずは運営システムの基礎をしっかりと作っていくことを優先したいと考えています。
この事業は助成金でスタートしましたが、助成金ありきでの事業ではなく、しっかりと収益をあげて継続できるようにしていくことが目標です。
いわゆるソーシャルビジネス的な考えですね。
「コロニーの人が頑張れば、他のコロニーの人々が助かる」
そういった事業にしていくべく、今後も邁進してまいります。
具体的にどんなことをしているのか気になった方はこちらのブログをチェックしてみてください。
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