ワークキャンプとは?
日本の学生とコロニーの若者が寝食を共にし、コロニーが抱える諸問題を一緒に解決します。
コロニーの人々と問題解決のために一緒に行動していく中で、「支援者」と「被支援者」という一方的な関係ではなく、例えば、「わたし」と「マハトおじいちゃん」というような1対1の対等な双方向の関係を築き上げます。
また、周辺の住民がコロニーの人々に抱く差別意識を解消するとともに、コロニーの人々が抱える被差別意識を解消し、彼らの自己肯定感も育んでいきます。
『コロニーの人々と共に考え、共に行動し、共に成長する』 それがワークキャンプです。
WORK 共に働く
コロニーの人々と一緒に、家屋の修繕、井戸の建設、下水路の整備などのインフラ整備を行い、コロニーの劣悪な居住環境の改善を行います。
雨漏りがしていた屋根を新しいものに張り替えることで、子どもたちは雨の日でも家の中で勉強ができるようになり、コロニーに1つしかなかった井戸を新たに2つ建設することで、夏も水不足になることなく、いつでも安全性の高い飲み水や生活用水を得ることができるようになりました。
また、ガレキや砂利が散乱している道路をコンクリートできれいに舗装することで、後遺症のあるお年寄りがケガをすることなく安全に歩けるようになりました。
居住環境の改善を行うことは、生活の質を向上させるだけでなく、彼らの自己肯定感を高め、結果として、彼らが心身ともに健やかに生活することができるようになります。
CAMP 共に暮らす
日本人学生とコロニーの人々が一つ屋根の下で約2週間、寝食を共にします。
同じ釜の飯を食べ、同じ場所で川の字になって寝る。ときには本音を言い合ってぶつかって、ときには星空を見上げて語り合い、そうして、1対1の対等な双方向の関係を築いていきます。
火の起こし方がわからない、蚊帳の張り方がわからない。日本人学生は、未熟過ぎてできないことばかりだけれど、彼らはいつも温かい気持ちで助けてくれます。
日本人学生とコロニーの人々が互いに助け合うワークキャンプでは、「支援者」と「被支援者」という関係はありません。
STUDY 共に学ぶ
周辺の住民に対して、インタビュー形式のアンケート調査やハンセン病についての正しい知識を教える青空講座を行うなど、差別意識を解消するための啓発活動を行っています。
また、コロニーの人々に対して、コロニーを美しく清潔に保つことで自己肯定感を高めてもらおうと、「We keep our colony clean!」という中長期テーマを掲げ、ゴミのポイ捨て廃止の啓発活動などを行っています。
習慣や考え方が違うコロニーの人々にどのようにしたら興味を持って聞いてもらえるかを考え、コロニー内の広場で紙芝居をしたり、コロニーの人々と楽しむパーティーの中で演劇を行ったりと、様々な工夫をしながら取り組んでいます。
ENJOY 共に楽しむ
ワークキャンプでは、貧困のため娯楽が少ないコロニーの人々のために、少しでも笑顔になってもらおうとパーティーを開催しています。
また、周辺の住民もパーティーに招くことで、コロニーの人々と周辺住民がお互いに知り合い仲良くなる機会をつくり、双方の差別意識と被差別意識を解消することもパーティー開催の目的の一つとしています。
コロニーの人々と一緒に踊ったり、歌ったり、演奏したり、劇をしたり、陽気な音楽はコロニー中に響き渡り、パーティーは夜中まで続きます。