物乞いがいない世界を目指して
インドハンセン病コロニーに住んでいる人々の半数以上が物乞いで生計を立てています。
わぴねすではコロニーに住んでいる人々を対象として様々な就労トレーニングを行い、収入の安定化を目指して活動を行っています。アクセサリー製作やきのこ栽培などの職業訓練を行うとともに、国内外に販路を確保することで彼らの経済的な自立を促進します。
きのこ栽培トレーニング
ビシュナプールハンセン病コロニーの女性たちへきのこ栽培トレーニングを行っています。インドではきのこの需要が増加しており、単価も高いため高収益が期待出来ます。
栽培トレーニングは現地カウンターパートナーの「FPSA」というNGOと協力して行っており、作ったきのこはFPSAが買い取り、近隣に住んでいる一般家庭へ販売をしています。2016年12月から開始した新しいプロジェクトですが、全ての世帯(計42世帯)が関わっている村の一大プロジェクトとなっています。
これまでは物乞いや日雇いの仕事など収入が不安定でしたが、栽培を計画的に行うことで安定した収入を得ることが可能となります。
TOTOレンタル事業
TOTOと呼ばれる電動3輪自動車をレンタルし、ドライバーとして働いてもらう機会を提供しています。現在2つのコロニーで13台のTOTOをレンタルしています。
TOTOドライバーになる前と比べ、最大で5倍以上の収入を得ることが出来ている人もいます。
TOTOは有償でレンタルをしており、回収したレンタル料はTOTOのメンテナンス費用や新たな就労支援に使用しています。
マイクロローン事業
事業を立ち上げたくても初期費用がなく、安い日雇いの仕事しかできない人がハンセン病コロニーにはたくさんいます。
そういった方々に対して、事業資金の小口融資を行っています。融資を使って、養鶏小屋の建設費用や運送用のトラックの購入費用など様々な事業が開始しています。
返済されたお金を新たな就労支援事業のために使用します。本事業はピアルドバコロニーでのみ実施しているトライアル事業ですが、仕組みづくりが出来たら他のコロニーに広げていく予定です。
現在進行中の事業の様子