みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。
先日は拠点の西ベンガルを離れ、マハラシュトラ州にあるプネというところに行ってきました。
同じインドでもコルカタとは全く違った雰囲気の都市で、緑が多いのが印象的でした。
さて、今日の話題は「紅茶」です。
実はインドは世界最大の紅茶の生産国!
紅茶に詳しくない人でも、「ダージリン」や「アッサム」といった名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
これはインドの紅茶生産地の名前で、それがそのまま紅茶の名前になっています。
ということで今日はそんな「ダージリンティー」と「アッサムティー」について紹介していきます!
先ほども紹介したとおり、インドは世界最大の紅茶の生産国になっています。
そんなインドで紅茶生産が始まったのは、元宗主国であるイギリスの影響があってのことでした。
18~19世紀には東インド会社がアッサム地方やダージリン・セイロン地方に茶園を開設し、インドで作られた紅茶がイギリス本国に大量に輸出されていました。
今では世界最大の生産国であるインドですが、実は紅茶の輸出量は世界第3位。
生産量もさることながら、国内での消費量もとても多い国なんです。
インドでは「チャイ」が有名ですが、街中ではいたるところにチャイ屋さんをみかけるので、消費量が多いと言われても納得です。
チャイについてはこちらのブログで紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
ダージリンは、インド西ベンガル州の最北部にあり、ブータンとネパールに挟まれています。
ヒマラヤ山麓に位置しているため、標高は約2000mと高地になっています。
そんな山の斜面に広大な茶畑が広がっているんです。
ダージリンは紅茶以外にも、世界遺産にも登録されているアジア最古の登山鉄道、トイ・トレインがあることでも有名です。
ネパール人、ベンガル人、シッキム人、チベット人などの住人に加え、各国からの旅行者やインド人の避暑客も多い地域です。
ダージリンティーは「紅茶のシャンパン」ともいわれており、世界3大銘茶のひとつとも言われています。
実はダージリンティーは、生産時期によって
①ファーストフラッシュ(3~4月)
②セカンドフラッシュ(5~6月)
③オータムナル(10~11)
の3種類に分けられます。
シーズンによって味も香りも大きく異なるため、季節によってそれぞれの違いを楽しめるんです!
ダージリンティーの1番の特徴は、高級品の中に、マスカテル・フレーバーと言われる、マスカットぶどうのような芳醇な香りが漂うこと。
この香りはセカンドフラッシュで特に強くあらわれるようです。
チャイが有名なインドですが、このダージリンティーはストレートティーとしていただくのが最高です!
アッサムはインド北東部にある州の名前で、バングラデシュとブータンと国境を接している州です。
ブラマプトラ河の両岸に広がるアッサム平原は、日照時間、温度、雨量に恵まれていて、茶の生育に最適な気候になっています。
そもそも、イギリスは中国からお茶を輸入していましたが、高額であったため当時植民地であったインドでお茶を栽培しようとしていました。
しかし気候条件からなかなかうまくいかない紅茶栽培。そんななかアッサム州の都市シブサガルで、1823年に発見された新しい茶種がアッサム種でした。
アッサム種はインドの気候に合ったため、アッサムはインドの紅茶生産地として開拓されていったのです。
そんなアッサムには世界自然遺産にも登録されているカジランガ国立公園があり、最もトラの居住密度が高いことや、世界で生息しているインドサイの約2/3が生息していることでも有名です。
このアッサムティーも生産時期によって
①ファーストフラッシュ(4~5月)
②セカンドフラッシュ(6~7月)
に分けられ、特にセカンドフラッシュには、アッサムティー特有の甘み、コクのある味わいと芳醇な香りが強くあらわれます。
先ほど紹介したダージリンティーはストレートで飲むのに向いていますが、このアッサムティーは味わいが濃いため、特にミルクティーに向くとされていて、イギリス人に長く愛されている本格的ミルクティーが楽しめます。
今回は世界的に有名なインドの紅茶について紹介しました!
インド旅行の際のお土産には、オシャレなインド紅茶を選んでみてはいかがでしょうか?