こんにちは、やぎです。
最近は列車に恵まれていません、、。
おとといは2時間半、今日は1時間半も列車が遅れました、、。
さすがインドです。
さて、今日は、以前ご紹介した国歌と同様、インドで愛されている
国民歌「ヴァンデー・マータラム」の紹介をしたいと思います!
インド国歌の記事↓
http://wappiness.org/2019/06/07/intern45/
Bande Mataramとは、「母よ、あなたを讃えます」という意味で、Bankim Chandra Chatterjeeによって1870年代に書かれた詩です。
これは祖国を讃える歌で、英国支配下のインドが独立を願って、作り、歌いました。
1896年、タゴールがその詩を歌ったことで、1937年に独立に先立ち、その最初の2節のみインド議会によって国民歌に採択されました。
なんで2節だけ?!!
それは後で説明します。
ラビンドラナート・タゴールって?
インドの詩人 、思想家、作曲家。詩聖として非常な尊敬を集めている。アジア人初のノーベル賞受賞者です。
1950年には独立したインド議会によって、タゴールがベンガル語で作詞し作曲したジャナ・ガナ・マナがインド国歌に採用されました。
また、1970年のバングラデシュ独立戦争時には、タゴールが1905年に作詞した「我が黄金のベンガルよ」がバングラデシュ解放軍によって歌われるようになり、独立後の1971年には正式に国歌として採用されました。
デーヴァナーガリーの歌詞
वन्दे मातरम्।
सुजलाम् सुफलाम्
मलयजशीतलाम्
शस्यश्यामला मातरम्।
वन्दे मातरम्।
शुभ्रज्योत्स्नाम्
पुलकितयामिनीम्
फुल्लकुसुमित
द्रुमदलशोभिनीम्
सुहासिनीम्
सुमधुर भाषिणीम्
सुखदाम् वरदाम्
मातरम्।।
वन्दे मातरम्।
歌詞の英訳
Mother, I Bow to Thee !
Mother, I bow to thee!
Rich with thy hurrying streams,
bright with orchard gleams,
Cool with thy winds of delight,
Dark fields waving Mother of might,
Mother free.
Glory of moonlight dreams,
Over thy branches and lordly streams,
Clad in thy blossoming trees,
Mother, giver of ease
Laughing low and sweet!
Mother I kiss thy feet,
Speaker sweet and low!
Mother, to thee I bow.
Who hath said thou art weak in thy lands,
When the sword flesh out in the seventy million hands
And seventy million voices roar
Thy dreadful name from shore to shore?
With many strengths who art mighty and stored,
To thee I call Mother and Lord!
Though who savest, arise and save!
To her I cry who ever her foe man drove
Back from plain and Sea
And shook herself free.
Thou art wisdom, thou art law,
Thou art heart, our soul, our breath
Though art love divine, the awe
In our hearts that conquers death.
Thine the strength that nerves the arm,
Thine the beauty, thine the charm.
Every image made divine
In our temples is but thine.
Thou art Durga, Lady and Queen,
With her hands that strike and her swords of sheen,
Thou art Lakshmi lotus-throned,
And the Muse a hundred-toned,
Pure and perfect without peer,
Mother lend thine ear,
Rich with thy hurrying streams,
Bright with thy orchard gleams,
Dark of hue O candid-fair.
In thy soul, with jewelled hair
And thy glorious smile divine,
Loveliest of all earthly lands,
Showering wealth from well-stored hands!
Mother, mother mine!
Mother sweet, I bow to thee,
Mother great and free!
名前通り、母を讃えてますね、、。
詩的で物語のようなところが、やっぱりインドらしさを感じますね。
なんで最初の2節だけなのでしょうか。
それは、インド国民会議にてBande Mataramは途中の歌詞にヒンドゥー教における女神「ドゥルガー」が入っていることで「ヒンドゥー教徒ではないインド国民をリスペクトするものではない」というように捉えられ、
またこの歌を歌うときは全員が自由でなければならず、上記のような個人的(宗教的な)理由から歌えなくなるような歌は国歌にはできないことから、
純粋に祖国の美しさを讃えている最初の2節が、国民歌に採択されました。
1950年には、憲法制定会議の議長であるRajendra PrasadがBande Mataramを国民歌にするにあたり、
「Bande Mataramは、インドにおける自由のための戦いにおいて、歴史的な役割を果たした。そのため、国歌であるジャナ・ガナ・マナと同様の地位にあり、尊敬されるものだ。」
と宣言しています。
さて、今日はインドの国民歌「Bande Mataram」を紹介しました!
実は最近までこの存在を忘れていたのですが、わぴねすのスタッフの一人がオフィスに来た際に歌っていたのを聴いて、思い出しました!
国歌と国民歌があるなんて不思議ですよね。
しかし当時インド人がどれだけ祖国を愛し、自由を愛し、宗教の違いから争いを生まないようにしていたかがわかりましたね。
案外国民歌が好きなインド人もいます。
ぜひインドに来た際はこの2つを歌って周りのインド人をびっくりさせてください(笑)