カテゴリー:インドあれこれ
ご無沙汰しております。週末職員の酒井です。
コルカタではベンガル最大のヒンドゥ教のお祭りであるドゥルガプジャが終わり、ようやく街も人間も落ち着きを取り戻し始めました。
これからは冬に向けて気温が下がるとともに、大気汚染がひどくなる季節なので体調を崩さないように万全を期します。
さて、インドに住んでいると人に話すと、
「なんて危険なところに!」ですとか、
「あなたは強い人間なのね。」などとよく言われます。
インドが危険な場所かどうかは一概には言えませんが、断言できるのは、
わたしは極めてチキンであるということです。
初めてインドに来た際には、絶対に下痢になるまいと代表理事の梶田からレクチャーされた安全対策講座を何度も復習し、
宿泊先であるバックパッカーの聖地、サダルストリートに足を踏み入れた際にはなれなれしく話しかけてくるインド人やらそこらに落ちているうんちやらにびびり倒していたのをよく覚えています。
だいぶインドにも慣れて来ましたが、まだまだ日本語でいきなりインド人に話しかけられれば心臓をバクバクさせたり、ガタガタの道では躓かないように必死だったりとチキンさ全開です。
昔話はさておき、そんなわたしがコルカタで体験している日々の小さな(それほどチキンとは関係ありませんが…)サバイバルエピソードを今回のブログでは紹介させていただこうと思います。
現在、私はコルカタ市内のオフィスで勤務しているのですが、自宅からオフィスまでは歩いて通勤しています。
通勤時間は徒歩10分程度とかなりアクセスのよいところに住んでいるのですが、実はこの10分のうち、大通り(2車線)を渡るのにかかる時間が5分程度なんです。
ローカルなおじ様方は車やオートリキシャーの間をすり抜けてスムーズに渡っているのですが、田んぼに囲まれた地域で生まれ育った私には至難の業。
コルカタのシティーガールまでの道のりは、まだまだ遠いと日々実感させられています。
また、わたしの住んでいる地域だけではなくコルカタの多くに言えることだと思うのですが、歩道がつぶれていることが多くあるのです。
歩道自体は存在するのに、なぜか男性用トイレと化している場所、屋台が建てられている場所等、なかなか歩行者には優しくない街なのかなと感じざるを得ません。
プジャ(ヒンドゥ教のお祭り)、結婚式、クリケットの試合…
インド人が大盛り上がりすることは日常茶飯事。お祭りやめでたいことで盛り上がっていただいても全く構わないのですが、一点、心のそこから伝えたいのは、
「午後10時になったら落ち着こう。」ということ。
盛り上がりが最高潮になると夜な夜な日本ではクラブやフェス以外では聞くことのないような爆音で音楽をかけ、盛り上げ係りが爆音のマイクで人々をさらに盛り上げる、そして音楽は鳴り止むことを知らない…
そんな夜をインドで何度過ごしたことでしょうか。爆竹なんて鳴らされた日にはビビリ倒して今すぐ日本に帰りたい。そんな風にすら思ってしまいます。
これは特別なオケージョンでの話であって、日常レベルで言えば鳴り止まない車のクラクションですとか(つい最近コルカタでもクラクションをやめよう!という交通ルールができたようです)、爆竹の音、さらには人々の話し声も日本とは比にならないくらい音が大きいです。
話し声が大きめのわたしには特に問題ありませんが、声が小さめの方だとクラクションに負けて、道では一切声が聞こえなくなってしまうかもしれませんね。
「コルカタの水は最悪だ。」
こちらに住み始めてから、何人のインド人に言われたかわかりません。
インドに限らず、多くの途上国で水道水を飲んではいけないと言われるのはわりとメジャーな話題だと思いますが、コルカタでは水道水が飲めないのはもちろんのこと、地域全体の水が鉄を多く含む問題が深刻なようです。
洗濯機で洗ったはずの服にオレンジ色の染みがたくさん付いていたり、水質が悪すぎて浄水器のフィルターがすぐにつまって壊れてしまったり…。私だけではなく、ここに住むすべての人が直面している問題のようです。
ただ水質が悪いといえども、真水が手に入るだけまだ良いといったところで、
コルカタから南下し、ベンガル湾近くに位置するスンダルバンという地域では、かなり深いところまで掘って井戸を作らないと真水が手に入らないようです。
スダンルバン地域での貧困問題は深刻で、きちんとした井戸設備を所持する人が少なく、多くの人が海水がまざった水を生活飲料水として、またその他のことに使っているそうです。
なんだかとてもネガティブな雰囲気のブログになってしまいましたが、インドはそんなに悪いところではないです!ご飯も美味しければ、人間もとても親切!
次回は、インドの魅力をたっぷりとお伝えできる文章を書こうと思います。