こんにちは、ゆーきゃんです。
ここ最近、夜に窓を開けっぱなしにしていると以前にも増して虫が部屋に入ってくるようになり毎日恐怖を感じています…。
今回の話題は「インドの国旗と国章」です。
インドの国旗がどんなものか、みなさんは知っていますか?
答えはこちらです。
(出典:来夢来人)
見たことがあったでしょうか?
それではまず、このインドの国旗に込められた意味を紹介していきます!
インドの国旗は、オレンジ、白、緑の3色と、真ん中のマークから構成されています。
どことなく日本の国旗と少し似ている気がしますね。
国旗に使われている3色にはそれぞれ意味があります。
まずは一番上のオレンジ。
実はこれ、正式には「サフラン色」という色だそうです。
この色は、インド人の多くが信仰するヒンドゥー教のこと象徴しています。
そして一番下の緑はイスラム教を象徴しています。
この2色の間にあるのが白。
これは、上記2宗教の和解の精神と、それ以外の宗教あらわしている色です。
つまり、白色は平和の象徴ということですね。
中央に描かれているマークは「アショーカ・チャクラ(法輪)」と呼ばれています。
これは仏教の法(ダルマ)を意味するものだそうです。
実は、この国旗が考案された当初は違うマークが中央に描かれていました。
イギリスからの独立をめざしたガンジーの呼びかけにより1931年にこの旗が国民議会で策定されましたが、当時は法輪ではなく糸車(チャルカ)が真ん中に描かれていました。
By Nicholas (Nichalp) – http://www.crwflags.com/fotw/flags/in-hist.html, パブリック・ドメイン, Link
当時、イギリスによる支配に対する抵抗運動が盛んにおこなわれていたインド。
そのうちの国産品愛用運動(スワデーシー)では糸車が非常に重要なものでした。
糸車は、安価にかつ大量に作られたイギリス製綿製品を買わずに、自分たちの手で糸車から糸を作ることでイギリスの機械文明に対抗しようとする独立への意志を象徴する物だったのです。
しかし1947年にインドが独立した際、国旗のシンボルは特定の共同体や運動を代表するものであってはならないという考えのもと、糸車の代わりに法輪を配したデザインへと変更されました。
インドでは街中で国旗が掲げられているところがあったり、1月26日の共和国記念日と8月15日の独立記念日には国旗を掲げるのはもちろん国旗を模した装飾があたりに施されます。
去年の8月15日、私はちょうどチャクドラコロニーでのキャンプ中でインドにいたのですが、こんな風に色のついた粉を使ってキレイに飾り付けをしていました!
また、キャンプの前後に宿泊したホテルでは、カーテンの配色が国旗と同じだったこともありました。
インド人にとって、国旗は非常に大事なものなんですね。
さて、インドには実は国旗とは別に国章というものが存在します。
それがこちら。
By Defined by the Indian government as national emblem – www.mha.nic.in, パブリック・ドメイン, Link
インドに来たことがある人はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?
この国章も実はアショーカ王に関係しています。
アショーカ王は仏教を篤く信仰して保護するとともに、ダルマに基づいて政治を行いました。
この国章に使用されているのはアショーカの獅子柱頭と呼ばれる彫刻です。
4頭のライオンが背中合わせに並んでいますね。
そしてよく見ると、国旗にも描かれている法輪と同じようなものがライオンの足元に描かれています。
国章の下の文章はデーヴァナーガリー文字で記されており、日本語で「真実のみが勝利する」という意味の言葉だそうです。
この国章はインド政府の公文書やパスポート、紙幣など様々なものに使用されています。
どんなところに使われているのか、ぜひ探してみてください。
今回はインドの国旗と国章について紹介してきました。
何気なく目にしているものでも、その由来や込められた意味を知るとより興味がわいたり見方が変わってきますね!
それでは今回はこのへんで!
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