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こんにちは、ゆーきゃんです。
インドに来てから1ヵ月がたちました。はやいものです。
さて今回の話題は「選挙」。
実は今、インドは次期政権を決める5年に1度の総選挙の真っ最中なのです。
私は今回の渡航でインドに来るのが5回目なのですが、インドの選挙事情に関しては全くといっていいほど何も知りませんでした。
せっかく選挙期間にインドにいるんだし、と思い色々調べてみたので、今回のブログでは簡単にインドの選挙についてお伝えしたいと思います。
インドの連邦議会は、上院(ラージヤ・サバ―)と下院(ローク・サバ―)の2つに分かれています。日本と同じ議院内閣制で、下院から首相が選ばれる仕組みです。
インドには首相のほかに大統領がいますが、政治的な実権は首相にあります。
ちなみに大統領は、上下両院議員と州議会議員による間接選挙で選ばれます。
上院は任期が6年間で解散はなく、2年ごとに3分の1ずつ改選されます。議席数は245です。
下院は任期が5年間で解散があります。議席数は545で、うち543議席は小選挙区制(直接選挙)で議員が選出され、2議席分の議員は大統領が指名をします。上院に対して優位性を持っているのも特徴です。
現在の第一党はインド人民党(BJP)であり、首相はナレンドラ・モディ氏です。
また、連邦議会のほかに各州に設置されている州議会があります。
今インドで行われているのは、「連邦議会下院の選挙」であり、これを「総選挙」と呼んでいます。
民主国家による選挙においては世界最大規模で、なんと有権者は約9億人!約100万か所もの投票所が設置されます。
今後のインドの政治や経済の方向性を定める重要な選挙です。
通常4月から5月にかけて投票が行われ、2019年は4/11から5/19までの間に7回に分けて投票が行われます。
インドは国土がすごく広いので、選挙管理や治安確保のために選挙区ごとに投票日を分けているのです!
今年は5/23に一斉開票が行われます。
今回の総選挙で焦点となるのは、なんといってもモディ首相が2期連続で首相となるか否かといったところ。
前回の2014年総選挙では、当時野党であったモディ氏率いるBJPが単独過半数の議席を獲得しモディ政権が誕生しました。
その後モディ首相はいろいろな改革を実施。その一部がこちら↓
・クリーンインディア
2014年に、インド全土でトイレを普及させようとする「クリーン・インディア」政策が開始されました。
インドは屋外排泄人口が多く、不潔なイメージがついてしまったり、健康被害や暴行事件などが非常に大きな問題となっていたからです。
2019年10月までに屋外排泄の根絶と1億1100万ケ所へのトイレの設置を目指しています。
・メークインインディア
同じく2014年から、「メーク・イン・インディア」政策を開始し、雇用創出と輸出を促進する製造業の拡充と発展に力を入れました。
外資の規制緩和やインフラ整備も進み、世界銀行による2019年版ビジネス環境ランキングでは世界77位にランクインしています。
2015年版のランキングでは142位だったので、大幅にランクアップしています!
・高額紙幣の廃止
2016年に、ブラックマネー対策として高額紙幣を廃止しました。
1000ルピー札と旧500ルピー札が廃止され、2000ルピー札と新500ルピー札が新たに供給されました。
この改革、経過措置(旧紙幣から新紙幣へと交換できる、等)がついたとはいえ、なんと発表から約4時間で旧紙幣は無効となってしまったのです!なんというスピード…。
日本でも新紙幣の発表がありましたが、対応が大違いですね…。
もちろん国民は銀行に殺到し、長蛇の列ができていたそうです。
・統一税制度の設定
2017年には財政改革としてGST(物品)を導入し、州ごとに異なっていた税率を全国で統一しました。
GSTについてはこちらの記事に詳しくまとめられているのでぜひご覧ください↓
これらの改革によって、一時的に経済成長率が落ち込んだもののその後着実に回復し、今後も高い成長率が続く見込みとされています。
しかし一方で、国民の約6割が住む農村部では燃料費や肥料費の高騰と穀物価格の下落、雇用問題などが農民の生活に打撃を与えており、不満が高まっている状況とも言えます。
首相就任後、様々な改革を推し進めてきたモディ氏。
5年間のモディ政権政治に対する国民の評価が、この総選挙で明らかになります。
すでに2回の投票が行われ、残るは5回。
今後のインドを左右する総選挙から目が離せません!
Hello.I’m Yuka.
It has been 1 month since I came to India. Time flies.
In India, general election is being conducted now.
I looked up the system of parliament and election of india on the Internet because I didn’t know well about that although this is my 5th visit to India.
So, today I want to introduce that to you!
Parliament of India is a bicameral legislature composed of a President and 2 houses: the Raija Sabha(upper house) and the Lok Sabha(lower house). A parliamentary cabinet system has been adopted in India and Prime Minister is elected from the ruling party of Lok Sabha.
India has both Prime Minister and President. But only Prime Minister holds political power.
The Raija Sabha has 245 members and they hold their seats for 6 years.
One third of the members are re-elected every 2 years.
The Lok Sabha has 545 members and they hold their seats for 5 years or until the parliament is dissolved.
It is more powerful than the Raija Sabha when the parliament makes some decisions.
Now ruling party of it is Bharatiya Janata Party(BJP) and the Prime Minister is Narendra Damodardas Modi.
The election of the Lok Sabha is going on now in India.
This is called the general election.
It is one of the biggest scale election in the world.
The number of voter is about 900 million! That’s a lot!
General election is very important because the result of it has a big impact on future direction of politics and economy of India.
2019 Indian general election is being held in seven phases from 11 April to 19 May.
And the counting of votes will be conducted on 23 May.
The thing which people are concerned with is whether BJP can keep their seats and Mr.Modi continue to be a Prime Minister.
In 2014 Indian general election, BJP won a majority of seats and became a ruling party.
Mr.Modi conducted a lot of reformation after he became a Prime Minister.
Public opinion toward over the past five years will be cleared after this election.