インドでの駐在から帰ってきて〜インドの村でNGO活動やってます〜

カテゴリー:NPO法人わぴねす

今の心境。

 

ご無沙汰しています、かじこです。
ブログの更新がまた久しぶりになってしまっていましたが、長い間、体調面が万全ではなかったため、日本で休養しておりました。

 

 

まだ風邪をひきやすいかな~と思うことはありますが、元気です。みなさんはお元気ですか?

 

 

6~8月は当団体の年度末や学生の代交代、総会などがあるため、基本的に駐在はせず、日本で活動をしております。そんな日本での休養、活動中に、今の自分の気持ちやわぴねすのことを、ちょっとだけですが、振り返ってみました。

 

 

簡単に言うと、「どうにかこうにか、ここまでこれたなぁ。」と。「やりたいことができる環境が少しずつ整ってきている」という感覚を持てるようになってきた(かも)なぁという感じでしょうか。

 

 

今のわぴねすはインドで、
差別と劣悪な居住環境を是正するワークキャンプ事業、
就労問題を是正する就労支援事業、
次世代の若者を育成する国内の教育事業
の3本立てで活動をしています。

 

 

ワークキャンプをインドでやるぞ!といって動き始めた2010年以降、ワークキャンプだけでは解決できない課題がたくさんあることに気づき、就労支援事業を始めたり、ワークキャンプを運営する学生メンバーの有志により教育支援プロジェクトが始まったりと、少しずつ活動の幅が広がってきています。

 

 

加えて、昨年ごろから、1年のほとんどの期間、理事の誰かしらがインドに駐在するようになりました。

 

 

これによって、色々なメリットが生まれました。
①コロニーとの実質的、感覚的な距離が狭まり、より多くのコロニーの情報・課題、コロニーの人々の想いを吸収できるようになりました。
その結果、ウエストベンガルで活動する団体として、コロニーの自助組織を省いて一番コロニーのことを深く知っていると言ってもらえるようになり、様々な方から声をかけていただけるようになりました。

 

 

②活動がスピードアップしました。
現地滞在期間が長くなったことで、私たちの想いを直接カウンターパートナーやコロニーに届けられるだけでなく、直接事業に携わることができるのでおのずと事業の進行速度がアップしました。また、年に2回しか渡航できない日本学生メンバーの代わりに、現地で色々と動くことも可能になりました。

 

 

③アイデアがより浮かぶようになりました。
現場を毎日見ることで、より現場に即したアイデアが立案できるようになりました。

 

 

④コロニーの人々との信頼関係が高まりました。
以前もブログに書きましたが、コロニーの人々にとって信頼できる団体や人が少ない中、当団体は十分信頼するに足りると言ってもらえるようになりました。(→出張報告①『大きくなくても、地に足のついた活動を積み重ねること』〜インドの村でNGO活動やってます〜)

 

 

ただし、いいことばかりでは、ありません。インド駐在は『とてつもなく楽しい!』だけでは残念ながらありませんコロニーの一部屋を借りて住もうが、コロニー周辺にオフィスを構えようが、どちらも結局は、ウエストベンガル州のド田舎に、住むことには変わりありません。

 

 

(最近は言語ができるようになったので、もっとインド東北の地方ナガランド出身とかと間違えられることもありますが)外国人として珍しがられ、町で部外者として扱われるストレス、食中毒や旅行者下痢症、野良犬と停電・断水、寒暖差、蚊との戦いは避けられません。

 

 

実際に住むだけで、生きているだけで、中々体力を消耗します。他のアジアの国で活動している人やインドの駐在員在住エリアに住む日本人に聞くと、近くに日本食レストランの他、ドンキホーテやイオン、100円均一があったりするらしく、開いた口がふさがらないほどの、歴然とした(そしてとてつもなく切ない)差を感じます。泣

 

 

 

(マニプールコロニー)

 

 

もう、ジャカルタには丸亀製麺あるとかどういう事?!という感じですよ。こちらは、自分で小麦粉練って打った手作りうどんを、丸亀製麺HPの新商品の写真をおかずにして食べてるのに!(笑)

 

 

…と辛いことを羅列していったら、もっと詳細を書いたら本当にキリがないのでここまでにします。(笑)色々書きましたが、帰国して約1か月半、食事は圧倒的に日本が完全勝利ではあることに変わりはないものの、それでも私はもうインドがとても恋しいです。

 

 

それはひとえに、昨年長い期間駐在してみたからこそ、これまで以上に、物を見つめ、人とつながり、語り、それがちょっとずつではあるものの何か形にできつつある、一歩ずつ前に、しかも前よりはスピードアップして進めているという実感があるからこそだと思います。

 

 

そんな姿を見て何か感じたのかどうか定かではありませんが、当団体で頑張ってくれている学生メンバーの中には、大学を休学をして現地でインターンをしたいと本気で考えてくれていることが複数人出てきていて、10月以降から受け入れを開始する予定です。

 

 

私自身は、12月頃より、心も体も息絶え絶えになり、活動を続けることがとても辛くなってしまった時期もありましたし、その後も色々あったりして、相変わらず、落ち着きませんが、そんな彼女(彼)たちや、周りの方々に支えられながら、今は前向きにまたエンジンかけて活動していきたいなと言う気持ちで満たされています。

 

 

8月4日(土)には、2017年度の総会を東京で開催します。
会場はまだ決まっていませんが、今からみなさんにご報告ができるのが楽しみです。
興味のある方は、詳細が決まり次第ご連絡を差し上げますので、ご一報いただけると幸いです。

 

 

という事で、なんだかしんみりしてしまいましたが、今後もよろしくお願い致します。
今後もちょっとずつ、ブログを更新していきます。

 

 

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