Children’s Day のイベントから「教育」について考える〜インドの村でNGO活動やってます〜

カテゴリー:NPO法人わぴねす / インドあれこれ

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こんにちは。かじこです。

 

 

ただ今、延びに延びている出張の真っただ中であります。いつビシュナプールに帰れるのか…おそらく月曜日になりそうです。

 

 

さて、今日は、出張の最中にあった、こどもの日イベントに参加してきましたので、お知らせします!国際的には11月20日を子供の日と定めているようですが、ここインドでは、その前後も含めて子供の日としているそうです。

 

 

子供の日イベントでは、グループになって絵を書いたり、子供達が歌や踊りを披露したり、運動会を開催したりとコンテンツは多岐に渡ります。

 

 

ハンセン病コロニーで開催することで、近隣住民がハンセン病コロニーと関わる機会となったり、村長やゲストによるスピーチによってハンセン病の正しい知識を近隣住民の人に啓発する機会になるなど、ハンセン病の差別撤廃にもつながるイベントにもなるのです。

 

 

今年、私は、マニプールハンセン病コロニーとビシュナプールハンセン病コロニーの2箇所のイベントに招待してもらいました。

 

 

①マニプールコロニーの子供の日イベント@11/17

マニプールコロニーの村長らが運営しているmanipur leprosy rehabilitation centre(MLRC)主催。MLRCが一プロジェクトとしてコロニー内で運営しているホステルの子供達も含めて、100人以上の子供達や外部の人々が参加していました。

 

 

内容は基本的に運動会。

 

 

 

 

 

 

 

子供達は思いっきり、そして本気で取り組んでおりました。

 

 

また、別のプロジェクトとして、MLRCは子供のホットライン(CHILD LINEという名前)を運営しています。ホットラインとは、ストリートチルドレンや誘拐、人身売買、捨て子など問題を抱えた子供達を保護したり、要請を受けて助けに行く、政府が母体の行政サービスです。MLRCはプルリア地方支部として活動しています。

 

 

 

『こんな時には、CHILD LINEに電話を!』

 

 

という誘拐やチャイルドマリッジなどを題材にした寸劇が子供たちによって披露されました。

 

 

言語が完璧に分かる私でなくとも意図がとても分かり易い、素晴らしい劇でした。

 

 

 

 

 

②ビシュナプールコロニーの子供の日イベント@11/20

開催の2日前である11/18に、いきなり要請を受けて急きょ開催が決まったこのイベントです。主催はLeprosy missionのコルカタ支部。

 

 

ずっと会いたいですね、一度話し合いをしたいですね、と言っていたけれど、なかなか互いの都合が合わず叶わなかったleprosy missionのTapas氏と初対面できたイベントでした。

 

 

(leprosy missionのTapas氏)

 

 

私は開催日の前日にゲストスピーカーとして出席を要請されたものですから、予定が狂いまくって大変だったのはちょっとした裏話です。苦笑

 

 

インドだと、こんなことがざらです。泣

 

 

そのため、最後まで出席はできませんでしたが、とても充実したイベントだったと聞いています。

 

 

日々の活動の中で、私のベンガル語力も少しずつではありますが、伸びてきています。カンペなし、まったく準備なしで、ベンガル語でスピーチをすることができるようになりました。それが個人的にはとても嬉しかったです。(笑)

 

 

いつもベンガル語を教えてくれるコロニーのみんな、ありがとう!

 

 

 

 

教育問題改善のためにやりたいこと

 

…さて、蛇足ではありますが、

 

 

コロニーの教育問題改善のために、私がぜひコロニーでやりたいと思っていることがいくつかあります。

 

 

コロニーの親世代の人々はまだまだ子供の教育の重要性を理解している人が多くありません。

 

 

貧困や学校での差別によるいじめなどがなくとも、子供が嫌だと言えばドロップアウトをさせたり、子供達が面倒だから学校に行きたくないと言えばそれを親が許してしまうということが時にあったりします。

 

 

もちろん貧困や差別が原因で学校を余儀なくドロップアウトせざるを得ないパターンもまだまだ多くあります。

 

 

その結果、子供達は将来社会に出たときに必要な社会性や、一般知識、就職に必要な最低限の学力を身に付けないまま大人になり、そこで初めて現実と直面し、貧しく生きることを余儀なくされています。

 

 

だからこそ、差別や貧困問題に対して活動すると同時に、親世代に教育の必要性を理解してもらえるようなきっかけづくりがハンセン病コロニーの人々の社会復帰・自立にはとても重要だと考えます。

 

 

そのきっかけづくりの一端として、こんなことを今後していきたいなと考えてます。

 

・子供に将来の夢についての絵を書いてもらう。

⇒夢をもってもいいんだよ、ということを伝え、どんな大人になりたいのかを少しでいいからイメージしてもらうため。

 

・親世代に、インドの社会の小学校~就職までのスキーム、流れについて説明する。

 

・公共サービスとして政府や他NGOが行っている就労トレーニングや奨学金制度の紹介する。

 

・安定した職に就くために必要な最低限の学力とはどれくらいなのか紹介する。

⇒コロニーの人々は情報弱者の場合が多いため、まずは情報を提供する。

 

・子供・親を対象に、他のハンセン病コロニーでの成功者(一般企業勤務者や公務員として日々頑張って働いている青年たち。ほんのわずかしかいませんが…。)を招待して、スピーチをしてもらう。

⇒コロニー出身でも、努力と考え方次第では、子供達が安定した職に就くことだって可能なんだよということを伝えるため。

 

・親世代のお金の管理方法についてアドバイスする。

⇒子供が大きくなればなるほどお金がかかることから、口座を持つこと、貯金をすること、お金の計算方法を伝える。

 

 

案はまだまだ沢山ありますが、ざっくり言うと、

 

 

①考えるきっかけ

②自分たちでも頑張ればできるかもしれないという意識の変革

③実際に行動する

 

 

の3ステップが必要かと思っています。

特に①と②のところでわぴねすとしても何かしら力になりたいと思っています。

 

 

今は、ビシュナプールコロニーでの大学進学を支援する貸与型奨学金プロジェクト(当団体所属の日本の大学生が主体で運営しています)しかまだ手が出せていませんが、今後ぜひ着手すべき、していきたいと思っています。

 

 

長くなってしまいましたが、今回は以上で終わりにします!

 

 

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