カテゴリー:インドあれこれ
こんにちは、かじこです。
前回に引き続きインド私立病院での入院体験談②を書いていこうと思います。
前回の記事はこちらから
突然ですが、点滴の際の針の太さには数種類あるってご存知ですか?
私の知っている限りでは、
青色<ピンク色<緑色
と針が太くなるのですが、基本的に(インドでは)大人にはピンク色もしくは緑色の針が使用されます。
が、それが日本人には(なぜか)とてつもなく痛い…!
これまで入院した学生たちの看病に何度もついたことがあるのですが、皆、針を刺してから1日、多くても2日後には、針を刺しているところがジンジン痛み、耐えられなくて、結果的に違う血管に針を指し直す、という事をされていました。
しかし、ついに前回、学生メンバーである酒井美和君と共に、針には色ごとに太さが違うのを目ざとく発見し、
「これや!絶対青色のやつさしてもらお!!!!」
と決意。
青色の針にしてもらってからはかなり痛みが軽減していました。
今回も私は、泣いてすがってでも青色の針を刺してもらうことを入院決定時から決意していました。
こんなバカみたいな会話を繰り広げ、私の希望は叶えられました…。
が!クライシスは続きます。
今回、点滴用の針を刺す担当になったのは、研修医とまあまあベテランの看護師さんでした。
しかし!何度やっても入らない!!!
私の右腕にはどんどん穴が開いていきます。
思いっきり腕をゴムで縛っても、変な赤く光る血管探す機械で腕を照らしてみても、全然入っていかない…。
多分1時間はやっていたのではないでしょうか。
とぶつぶつベンガル語で言いながら、新生児担当の超!ベテラン看護師を連れてきてくれまして、事なきを得ました。
ちなみに右腕で点滴用の針刺しで四苦八苦している間に、左腕から検査用の血液を抜くために来た病理医は、大した痛みも与えずなんなく血を抜いてくれていました。(笑)
「肌が(インド人よりも)白いんだから楽勝じゃねーか。」と研修医と看護師に言い捨てて去っていきましたが、「…そう思うなら手伝ってよ!!!!」と思ったのは、きっと私だけではないでしょう。苦笑
そして未だに針を刺されまくった箇所は、サフラン色みたいな痣が残っています。苦笑
どうやって刺したねん…鈍痛もあるんだけど…。
さて、まだまだクライシスは続きます。
点滴が始まり、十分な栄養と薬を24時間補給されるようになった私。
これでゆっくり休めるか、というとそうではありません。
点滴の管を通して入れる抗生物質が、入れるときとてつもなく痛いのです。
投与は一日3回。
そのたびに、体がこわばり、冷や汗が出ます。時には口から悲痛な声が上がるほどです。
日本でも抗生物質って点滴と一緒に体に入れることってよくあることだと思うのですが、きっと方法はおそらく、点滴のパックの中の液(例えばブドウ糖)に抗生物質を混ぜて、数十分から数時間かけて流し込む方法だと思うんですよね。
(私の盲腸と親不知抜歯の際の日本での入院もそうだったと思います)
でもインドは、針のすぐ近くの管に、注射器の針を外したやつをはめて、注射器のポンプを押して、ものの10秒~30秒で血管に強制的に入れちゃうんです。
~赤丸のところのキャップを外して、直接注射器をコネクトして液体を血管に送る!~
強制的にガンガン入れるから、とても痛い。
血管に、何かが無理やり入ってくる痛みがある。
加えて、抗生物質の副作用として血管痛があるみたいなのですが、
それも同時に襲ってくる。
空気も一緒に入ってくる。
というトリプルパンチ。
ただ、やはり針が細いからなのでしょう、前回の入院よりも、かなり痛みは少なかったです。
私は血管のことも、抗生物質の投与の方法も、経験則でしか話はできませんが、インドで入院する際は、何と言われようと細い針をとりあえず希望することをお勧めします。苦笑(繰り返しますがすべて経験則です)
こんな、入院生活4日間でした。(笑)
これ以外にも、
数十分おきに実習の看護学生に血圧を測られたり(3回目くらいで文句言いました)、
効きすぎているクーラーをどうにかしてと、病室管理部門に掛け合ったり(インド人としては快適温度なので、なかなか要望を聞き入れてもらえない)
と色々ありましたが、今私が元気でいられるのも、お世話になった医師、看護師、そして保険会社の方々のおかげだと思っています。
大人しい患者ではなく大変だったと思います。
そして私ももう何度も痛い想いをするのは嫌なので、
これからはより体調に気を付けて、日々過ごそうと思います。
本当に、大変お世話になりました!
みなさんも、インドに渡航する際には体に気を付けて日々をお送りくださいね!(笑)
それにしてもその②は、想像以上に長くなってしまいました…
最後までお付き合いくださった方々、ありがとうございました!