出張報告②新たなコロニーでワークキャンプを始動します!〜インドの村でNGO活動やってます〜

カテゴリー:NPO法人わぴねす / ワークキャンプ事業部

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おはようございます。
寒くて震えているかじこです。ここインドもどんどん寒くなってきております。昨日は寒くて夜中に起きました…。

 

 

さて、前回引っ張るだけ引っ張って、結局全然話すことができなかった『新たなコロニーでワークキャンプ始動!』について今回はお話しします。

 

 

ワークキャンプについて知りたい方はこちら

 

 

今日は脱線しないように…。

 

 

当団体は基本的にウエストベンガル州にあるハンセン病コロニーで活動しています。(理由を書くとまた長くなってしまうので、それはまたの機会に)

 

 

現在2箇所のコロニーで活動していますが、2019年3月より新たなコロニーでワークキャンプを開催し30軒の家屋を建設すべく、2018年3月から様々なリサーチを行う予定です。今回の出張では、来年3月に迫ったリサーチの準備の為に、コロニーを訪問し、村長や村人との話し合いをしてきました。

 

 

新たにワークキャンプを始めるコロニーは、インドウエストベンガル州ボードワン地区アサンソールエリアにある、ボラコールハンセン病コロニーです。

 

 

〜インドのこの辺りで主に活動してます〜

 

 

〜ボラコールコロニーはここですね〜

 

~30家族が寄り集まって暮らしているボラコールコロニー~

 

 

竹の支柱に土の壁、ビニールをかぶせただけの小さな家屋に3~7人ほどが住んでいて、5月(インドの夏季)にも訪問したのですが、室内は5分もいられないほど、高温に達していました。

 

 

 

トイレも水場もなく、きれいとは言えないすぐ隣にある川の水を生活用水として使っています。

 

 

多くの人が物乞いで生計を立て、子供たちのほとんども学校に行っておらず、みな薄汚れてボロボロの衣類をまとっています。

 

 

未来に対する希望が持てていないからでしょうか、私達が現在継続して活動している2つのコロニーの村人とは対照的な、どこか打ち捨てられたような表情をしている人が多いコロニーでした。

 

 

 

 

そんな大変な状況のコロニーなのであれば、さっさと家建ててあげればいいのに!と思う方もいるかもしれませんが、土地問題という、なかなかそう簡単にはいかない理由が、インドハンセン病コロニーの多くが抱えています。

 

 

インドのハンセン病コロニーは、政府が設置した中国のハンセン病回復村や日本のハンセン病療養所とは異なり、故郷や家族から追い出されたハンセン病回復者の人々が浮浪する中で、同じ境遇の人々と出会い、空き地に住み始めたことからできる、いわゆる『定着村』と呼ばれる村(規模によっては集落)です。

 

 

そのため、土地の所有権を持たないまま暮らしている場合がほとんどで、時に土地所有企業や個人から追い出されたり、家に火をつけられたり、最悪殺されるといったことも以前に起きています。

 

 

ボラコールコロニーも2007年に、列車会社が所有している元いた場所から追い出された結果、今の場所(政府が所有する土地)に移ってきたようです。そのためこの土地問題が解決しないことには、家も水道も、建てることが難しいのです。

 

 

※許可なく30年40年と同じ場所に長い間定着しできたコロニーの場合は、土地所有者から暗黙の了解が得られており良好な関係が築けているため、家屋建設などが可能な場合もあります。(あやつらを追い出すのはもう無理だから、もうほおっておこう、悪いことをするわけではないし。という感覚なのでしょうか…)

 

 

土地を譲渡してもらうのは難しくとも、少なくとも家屋を建てる許可、村人が住み続ける許可だけでももらうことができれば、活動を行うことができます。そのため、わぴねすは、ウエストベンガル州のコロニー村長らが運営している自助組織、サラバングラクストコッラムサミッティ(通称SBKS)と協力しながら、今後政府や政党、土地を管轄している町の役人などと交渉を行っていく予定です。

 

 

また、万一交渉が決裂した場合でも、奥の手として、町の田舎エリアを管轄するパンチャヤット政府から誰も住んでいない、いらない空き地をもらうことで、少なくとも村人の安泰な生活をおくることのできる基礎は整えられるのではないだろうかと、SBKS理事の一人であるダスさんは言っていました。

 

 

この土地問題は、毎年SBKSが州の色々なところで行うデモ行進でも、毎回主張していることだそうですが、なかなか交渉はうまくいかないことが多いそうです。《2017年2月に梶田がデモ行進に参加した記事はこちらから!》

 

 

果たして今回、わぴねすが介入することでどうなるのでしょうか。

 

 

いわゆる「よそもの」パワーを発揮し、うまく交渉が進むことを祈るばかりです。今後もこの件についてはレポートを続けていく予定です。

 

 

とにもかくにも、私も学生のボラコールキャンプメンバーもやる気に満ちております。

 

みなさんもどうか見守ってください!

 

 

~出張報告シリーズはこちらから~

出張報告①『大きくなくても、地に足のついた活動を積み重ねること』

 

出張一時帰宅番外編《Children’s Day のイベントから「教育」について考える

 

 

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世界には社会から隔絶されたハンセン病回復者の村があることを。

 

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