インドからこんにちは!かじこです。
ご無沙汰しています。
8月中旬からインドウェストベンガル州で、ワークキャンプ事業と就労支援事業を行っています。今回はビザが許す限りの期間、6か月間インドに滞在予定です!
既に2週間程経ってしまいましたが、いろーんなことがありました!
例えば、こんなこと…。
●初めてエントリービザを取りました。慣れていても、ビザってやっぱり難しい…。
●飛行機に預けた荷物が届かない…!
●雨季で道路が川状態に!泳いでる子供も!
●仲の良いホテルマネージャーから日本人旅行者について一言申された!
●見知らぬ日本人旅行者を手助けした!(やっぱり、海外旅行保険の補償内容は事前にしっかり確認が必要だと実感されられた騒動でした)
●UBERが便利すぎる!
●え?携帯のタワーが壊れた?突然電話もネットもろくに通じない状況に…。
●インドの移動式テントサーカスを観覧!
・・・・
などなど、すでに波乱に満ちた日々を楽しく、時に苦笑い、特に強く主張しながらも元気に過ごしております。(笑)上記の出来事については、今後ブログで更新していきますので、お楽しみに!
さて、今日は…
『インドの経済格差が垣間見れる写真』をご紹介したいと思います。
どちらも、ウェストベンガル州のコルカタ市内の写真。
まずは今どんどん都市化が進んでいるNEW TOWNエリア。同じく発展しつつあるお隣のSALT LAKE CITYは昔から住む富裕層の戸建ての家が多くありますが、ここは戸建てよりも建設途中のマンション・オフィス用の高層ビルが目立ちます。
電線もなく、すっきりしています。そばにはショッピングモールが何軒も建っています。もちろんエアコンはどこの店でも装備されています!夜には、道行く人が捨てていったゴミで多少散らかっていますが、人口が偏る中心街とは比べ物にならないほど、道も広くすっきりとしていて清潔感があります。
そしてこちらが中心街。NEW TOWNからタクシーで30分ほどです。コルカタで最大規模のマーケット「ニューマーケット」周辺地域。ニューマーケット内での早朝の生鮮魚・肉売り場は恐ろしい光景と臭い、カラスの多さにぞっとさせられるほど圧巻です。苦笑コルカタの多くの場所がまだこのような状態です。
私が初めてインドに来た9年前には、高層ビルはおろか、信号機さえなく、道路も大して舗装されていませんでした。30分タクシーに乗ると、砂埃で顔が黒くなるほどでした。今よりももっと渋滞がひどくて、空港もおんぼろで、一歩ゲートから出たら客引きがわんさかいて、Wi-Fiなんてどこにもなかった、まだまだ発展しているとは言えないような状態の、外国人にとっては今よりずっとサバイバル度が高かったコルカタ。
TIMES OF INDIAの記事によると、そんなコルカタは、現在インドで3番目に裕福な都市だそうです。しかし、それでもまだ多くの人が、屋根のない道路わきで連なって寝泊まりしている状態を目にするたびに、経済格差というインドのどの都市もが抱えている大きな壁を実感します。
また、進む経済発展の他、インドの社会のあり方も変化してきているように感じます。現在、EC(ネットでの通信販売)が急速に広がり、インドのどこにいても大体の物が購入できるようになりました。チェーンのスーパーマーケットやモールなどもどんどん建設され、多少割高でも、必要なものが一度に全てそろえられる。
日本のシャッター商店街同様、代々続いてきた個人商店が閉店に追い込まれているのをここコルカタでもよく目にします。私が以前よく通っていた本屋さんも閉店してしまいました。私は清潔な町がもちろん好きです。便利なのももちろん大好きです。それでも町やエリアが持つコミュニティの良さ、大切さを無くしてほしくないと強く思っています。
『日用品や食品を買う店はいつも決まっていて、店番のおじいさんとはいくたびに挨拶とちょっとした会話もする。時には話し込んで何十分も居座って、チャイをごちそうになったりする。もちろん、買う製品はいつも決まっているから、言わなくったって用意は万全。』
『朝は外で新聞を片手にチャイを飲みながら、近所の人とおしゃべりする。』
『ちょっとそこまで行く時は、顔なじみのリキシャ―ワ―ラーのおじさんに声をかける。』
そんな、コミュニティの良さがコルカタの中心街にはまだあります。
発展することは市民にとってとても重要なことです。衛生環境やインフラが整えば、かかる必要のない病気になることなく、健康で安全な生活を営むことができるからです。
それでも、先進国や都市が失くしてしまった、「人の温かさ」や「人と人とが助け合いながら、共に生きている実感」をインドやコルカタには忘れてほしくない。大切にしてほしい。と自分勝手ながら思ってしまうのです。
渡航するたびに、目を見張るほどの発展を見せるこの街はこれからどうなっていくのでしょう。
地方郊外はどうなるのでしょう。
そしてインドはどこに向かうのでしょうか。
そんなことに思いを馳せつつ、残りの期間様々なことを感じ、学んでいきたいと思っています。
梶田
インドの経済格差に関する記事は他にも!
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